書類送検のデヴィ夫人、過去にもお騒がせ 米ではシャンパングラスで殴ったとして禁錮刑も

自身の事務所で働いていた女性にグラスを投げつけたとして暴行容疑で警視庁から書類送検されたタレントのデヴィ夫人(85)はこれまでも、情熱的なあまり、挑発に対して暴力を振るったとされるトラブルがあった。 米ニューヨークに住んでいた1992年、西部コロラド州のリゾート地アスペンでのパーティーで、フィリピンのオスメニャ元大統領の孫娘ミニーさんの顔をシャンパングラスで殴打し、37針を縫う大けがを負わせたとして傷害容疑で逮捕。禁錮60日、罰金750ドルの判決を受け、34日間収監された。 デヴィ夫人は著書「デヴィ・スカルノ回想記」で、ミニーさんに侮辱されたためグラスを持って後を追ったとした上で、「『何てことを言うの』と言ったとき、後ろから押されたのかどうかよくわかないのだが、突然ミニーの頬のあたりにスーッと一筋赤い線ができ、血が一滴したたり落ちたのだ。私のグラスがぶつかったのかどうか、とにかく私はそれを見てびっくりしてしまった」と無実を主張。 「収監された『拘置所』は個室で、リビングとベッドルームもあり、タイプライターまで置いてあった。いろいろなものを持ち込むことも自由だったので、シーツを買い替え、壁紙を替えて、お花を添えたりして、新しいアパートに住むような気分だった」と振り返っている。 日本に活動拠点を移した後の平成21(2009)年、北朝鮮のミサイル発射を巡る発言に反発して渋谷区の自宅に抗議に来た右翼団体の街宣車に向かって、2階から植木鉢を投げ付け、警察官が駆け付けた。 26年にはTBSの番組の収録中、一般女性から挑発され3回平手打ちした。女性は警視庁に被害届を出したが、示談が成立し取り下げた。 捜査関係者によると、デヴィ夫人は今回の書類送検容疑について否認している。女性にけがはなかった。 夏の参院選に、自らが代表を務め犬猫愛護を掲げる政治団体「12(ワンニャン)平和党」から出馬する意向を2月に表明。今月18日には、衆院第1議員会館で開かれる動物愛護の勉強会に参加する予定になっている。

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