佐賀南署は21日、佐賀市の50代男性が投資話を持ちかけられて910万円をだまし取られるニセ電話詐欺事件が発生したと発表した。また、佐賀北署は同市の60代女性が200万円の被害に遭うニセ電話詐欺事件が発生したと発表した。 佐賀南署によると昨年10月21日ごろ、SNS(交流サイト)の投資に関する広告を通じて知り合った男から「あなたが投資したお金が放置されている。運用しますか」と投資を勧められた。紹介された別のSNSで「投資金がハッカーに狙われている」「マネーロンダリングの疑いがかけられていて、晴らすために手続き費用が必要」などと言われた。今年1月までの間、投資や保険料といった名目で指定の口座に17回にわたって計910万円を送金し、だまし取られた。 佐賀北署によると4月17〜18日、女性の携帯電話に法務局職員や警察官などをかたる男から連絡があり、「国際マネーロンダリング事件であなたの携帯電話が使われている。逮捕されて半年間の勾留になる」「優先的に調査されるよう協力する。指定の口座に金を振り込んで」と告げられた。 18日には女性の自宅に封筒に入った逮捕状が届いた。女性は同日に計200万円を振り込んだ。口座の名義が外国人だったことを不審に思って同署に相談し、発覚した。