警察官などを名乗る男からのニセ電話の話を信じ込み、福岡県行橋市の男性が現金1000万円をだまし取られたことがわかりました。 行橋警察署によりますと4月11日、行橋市の無職の男性(75)の携帯電話にソフトバンクの社員を名乗る男から着信があり「あなたの個人情報が漏洩し犯罪に利用されているおそれがある」「長野県警に転送するので被害届と無関係証明書の発行を依頼すること」などと言われました。 そして長野県警の警察官を名乗る男に電話を代わり「あなた名義の通帳が犯罪に使われ、主犯格があなたから通帳を買ったと言っている」「捜査に協力し、持っている通帳と残高を全て教えて欲しい」などと言われました。 その後、男性はSNSに誘導され、長野県警の警察官を名乗る別の男から警察手帳の画像などを見せられ「あなたに対する逮捕状が出た。逮捕状の執行を遅らせる方法が1つだけある」「主犯格からあなたに渡った紙幣のナンバーをチェックする必要があるので、口座にあるお金を全額振り込んで欲しい」などと言われたため14日から15日にかけて3回にわたり、指定された口座に現金合計1000万円を振り込み、だまし取られたということです。 警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに ▽警察や自治体などの公共機関が電話で口座番号や暗証番号を尋ねることは絶対にありません ▽電話の相手が、警察など公的機関等を名乗って「逮捕される」「裁判になる「名義貸しは犯罪になる」は不安にさせるための脅し文句です ▽電話で不安になるような脅し文句を言われたら、まずは家族・警察・自治体などに相談しましょう と注意を呼びかけています。