全国の性風俗店に女性を斡旋(あっせん)し、摘発を受けた巨大スカウトグループ「アクセス」を巡る事件で、警視庁の特別捜査本部は組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで、リーダーの遠藤和真被告(33)=職業安定法違反罪で起訴=を再逮捕した。「弁護士が来てから話します」と認否を留保している。 再逮捕容疑は昨年11~12月、ソープランドなど8店舗から、紹介料「スカウトバック」などの犯罪収益計約149万円を現金であることを隠して、郵便物の送り先などとして契約した実体のない事務所「バーチャルオフィス」に発送させ、隠匿したとしている。 同庁保安課によると、遠藤容疑者は入出金の履歴をたどられないようにするため、性風俗店に現金を「書類」などと偽って郵送で支払うよう勧め、小銭は音が鳴らないよう紙に挟むことなどを指示していたという。 アクセスは全国の性風俗店約1800店舗と契約して女性を斡旋し、5年間で約70億円を売り上げていたとみられる。