福岡と佐賀で空き巣を繰り返していたとして、75歳の男が起訴されました。新聞のお悔やみ欄の情報をもとに通夜で不在の家などを狙い、被害は14件、800万円を超えるとみられています。 住居侵入と邸宅侵入、窃盗の罪で起訴されたのは、福岡県久留米市の無職、笹野邦俊被告(75)です。 笹野被告は去年11月、通夜で不在となっていた佐賀県上峰町の住宅に窓ガラスを割って侵入し、現金30万円を盗んだとして現行犯逮捕され、その後、起訴されました。 警察のその後の調べで、笹野被告は2019年8月から去年11月に逮捕されるまでに、福岡県の朝倉市、八女市、筑後市、粕屋町、佐賀県の佐賀市、伊万里市、武雄市、みやき町、上峰町で住宅などに侵入し、現金や水晶、腕時計などを盗む空き巣などを繰り返していたとみられていて、警察は14件、あわせておよそ860万円相当の被害を確認して、捜査を終結しました。 警察によりますと、笹野被告は新聞のお悔やみ欄から通夜の情報を仕入れ、人目につきにくく住人が出かけた家を狙っていたということです。 笹野被告は14件うち4件で逮捕され、このうち2件で起訴されたほか、知人で久留米市の無職、竹下明被告(73)も窃盗と邸宅侵入の罪で起訴されています。 警察の調べに対し、笹野被告は「お金が必要で盗みに入った」などと話し、容疑を認めているほか、竹下被告も容疑を認めているということです。