全裸でタクシーを強奪し学習塾で女子中学生を…48歳男「1時間半で20件の事件か」送検時の異様行動

「何やっているんだ」 埼玉県草加市の学習塾へ全裸で侵入した男に、50代の男性講師が声をかける。男は近くにあったマグカップで男性講師の頭部を無言で殴打。10針を縫うケガを負わせると意味不明な言葉を叫びながら、女子中学生の生徒を捕まえ腕を引っ張るなどしたという――。 4月22日夜9時40分ごろ、110番通報を受けた埼玉県警の警察官により建造物侵入の疑いで、学習塾内で現行犯逮捕されたのは職業不詳の西村大輔容疑者(48)だ。西村容疑者は、逮捕されるまでの約1時間半で20件もの事件を起こしたとされる。 「最初に110番通報が入ったのは、同日夜8時10分過ぎです。川口市内で『入れ墨の男が住宅街を車でゆっくり走行しており不審だ』と、警察に連絡が入りました。その後、西村容疑者が乗ったと思われる車はバイク2台と次々と衝突。うち1台に乗っていた40代の男性会社員は衝突を受けた衝撃で亡くなりました。 さらに西村容疑者は、川口市内で40代の女性が乗った車に何度も車体をぶつけます。運転席から女性を引きずり出すと、彼女の車に乗って逃走。数分後には、40代と50代の男女が乗ったタクシーを運転手に『殺すぞ』と凄み強奪しました。入店したコンビニではカネを払わず生活雑貨などを盗んでいます。最後に侵入したのが草加市の学習塾。この間、西村容疑者はずっと全裸だったそうです」(全国紙社会部記者) ◆「それを言ったらまずい」 一連の事件で、亡くなったバイクの運転手をはじめケガ人は十数人にのぼる。なかにはアパートでテレビを見ている最中に、外からコンクリートのブロックを投げ込まれた被害者もいるのだ。 「西村容疑者の行動は常軌を逸しています。全裸でボンネットに飛び乗り、最高速度時速107㎞でタクシーを運転。侵入した学習塾には十数人の生徒がいたそうです。意味不明な言葉を叫び暴れる全裸の男に、子どもたちは相当な恐怖を感じたでしょう。西村容疑者は警察の調べに対し、犯行動機などについて『それを言ったらまずい』などと供述しているそうです」(同前) 本誌カメラマンは、4月23日に行われた西村容疑者の送検を撮影した。両腕や首には威圧感のある入れ墨が。報道陣を凝視し、護送車の中で捜査員向け何事か叫ぶような異様な行動をとっていた。 元神奈川県警刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が語る。 「映像を見ましたが、西村容疑者の両脇にいた捜査員は反応せず前を向いています。西村容疑者はひとり言を話していたのでしょう。時折、笑みすら漏らしていた。理解に苦しむ言動です。 たまたま前にいたバイクに衝突し、運転手を引きずり出して車を強奪……。しかも全裸での犯行です。計画性のある行動とは思えません。違法薬物の影響など調べるべきしょう。こういった常軌を逸した人物に出会ったら、決してスマートフォンで撮影しようなどと考えていけない。襲われる危険性があるんです。刺激しないよう、十分注意する必要があります」 警察は20件におよぶ事件へに西村容疑者が関与しているとみて、詳しいいきさつを調べている。

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