北朝鮮がロシアへの派兵を初めて認めた 朝鮮中央通信が報じる

北朝鮮が、ロシア派兵を初めて認めた。ロシア軍首脳部が北朝鮮派兵を公式に認めてから、2日後にようやく認めた形となった。 韓国の朝鮮日報は28日「朝鮮中央通信は28日、労働党中央軍事委員会が前日、労働新聞などマスコミに送った書面でロシア派兵を公式確認し『朝ロ間の包括的な戦略的パートナー関係に関する条約の諸般条項と精神に全面的に符合し、その履行の最も忠実な行動的表現』と明らかにした」と報じた。 党中央軍事委は声明文で「ロシア連邦に対するウクライナ当局の冒険的な武力侵攻を撃退するためのクルスク地域解放作戦が勝利的に終結した。国家首班の命令によりクルスク地域に参戦した。金正恩同志は、造成された戦況が朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦の間に締結された包括的な戦略的パートナー関係に関する条約の第4条発動に該当するという分析と判断に基づいて、武力参戦を決め、ロシア側に通知した」とし、今回の派兵が金正恩氏の決定によってなされた事項であることを強調した。 朝鮮日報によると「北朝鮮とロシアの条約第4条は『双方のいずれかが個別的な国家または複数の国家から武力侵攻を受けて戦争状態に置かれる場合、他方は国連憲章第51条と朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦の法に準じて、遅滞なく自分が保有しているすべての手段で軍事的およびその他の援助を提供する』とし、有事の際、自動軍事介入を明示した」という。 また同メディアは「金正恩氏はロシアに派兵された北朝鮮軍は『祖国の名誉の代表者』という点を特に強調した。金正恩氏はまた『首都(平壌)にはまもなく戦闘慰訓碑が建立されるだろう。犠牲になった軍人の墓碑の前には祖国と人民が抱かせる永生祈願の花房が置かれるだろう』とも述べた。派兵を通じて少なくない北朝鮮軍の犠牲者が出たことが確認できる」とも報じた。 派兵された北朝鮮軍は昨年10月ごろ、ロシアのクルスク戦線に投入されたと言われてきた。しかしロシアと北朝鮮はこれを公式に確認しなかった。ウクライナがクルスクで逮捕した北朝鮮軍の写真や映像を公開しても、北朝鮮は沈黙し、ロシアは「偽ニュース」と、認めてこなかった。

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