「同じ証拠」で判断されながら、1審で無罪、2審で逆転有罪となった、20年前の強盗殺人事件。 「神戸質店事件」と呼ばれるこの事件で、無期懲役で収監中の受刑者が、ことし6月、冤罪の救済活動を行う団体「イノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)」の支援を受け、大阪高裁に裁判のやり直し「再審」の請求を申し立てる予定だ。 再審が実現するかどうか、カギを握るのは「目撃証言」。心理学者の科学的アプローチによって、厚く、重いとされる「再審の扉」を開くことはできるのだろうか。 3回にわたってお伝えするうちの第1回。 (関西テレビ・司法キャップ 菊谷雅美)