福岡県直方市の公営施設の修繕業務をめぐり、特定の業者に便宜を図った見返りに賄賂を受け取ったとして直方市建築管理課の43歳の男が逮捕されました。 警察は贈賄側とみられる直方市の土木工事会社の役員らを1日にも書類送検する方針です。 収賄の疑いで逮捕されたのは直方市建築管理課の森健悟容疑者(43)です。 森容疑者は2020年6月から去年4月にかけて、学校や消防施設の設備修繕工事に関して他の業者の見積書を集める業務に市内の土木工事会社を選定するなどの便宜を図った見返りに業者から電動工具など数十万円相当の物品を受け取った疑いがもたれています。 警察は森容疑者の認否を明らかにしていません。 警察によりますと見積書を集める業務に選定された土木工事会社は、他社の見積額を知ることができたとみられていて警察は会社の役員ら2人を贈賄の容疑で1日にも書類送検する方針です。 直方市では浄水施設の管理業務の契約をめぐる贈収賄事件で、今年1月、収賄の罪に問われた元水道施設課係長の男に福岡地裁が懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡し、被告側が控訴しています。 去年に続く職員の逮捕を受けて直方市の大塚進弘市長は「大変申し訳ございません再発防止、信頼回復に向けて全力で取り組んでいきます」と謝罪しました