フィリピン当局が中国人を“スパイ容疑”で逮捕 中間選挙への中国介入を警戒

5月に中間選挙を控えるフィリピンの捜査当局は、選挙管理委員会の本部近くでスパイ活動をしたとして、中国人の男を逮捕しました。 現地メディアによりますと、フィリピン国家捜査局は4月29日、首都マニラの選挙管理委員会本部近くで、中国人の男をスパイ容疑で逮捕したと発表しました。 中国人の容疑者は、半径3キロ以内にある携帯電話などのモバイル機器の通信を傍受する装置を使い、偵察活動を行っていた疑いがあるということです。 フィリピンでは、上下両院と地方の統一選が行われる中間選挙が5月12日に控えていますが、マルコス政権は、南シナ海の領有権をめぐって対立する中国が情報操作によって選挙に介入してくるおそれがあるとして警戒を強めています。 一方、中国政府も4月、中国の軍事施設の周辺で軍事機密情報を収集したとして、フィリピン人3人をスパイ容疑で拘束したと発表しています。

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