「+」から始まる詐欺電話が増加 長崎では30代男性が50万円だまし取られる

長崎県佐世保市に住む30代の男性が、警察官や検察官を名乗る男らにLINEのビデオ通話などで誘導され、現金50万円をだましとられました。警察はニセ電話詐欺として捜査しています。 被害にあったのは長崎県佐世保市に住む自営業の30代男性です。 警察によりますと、先月25日、男性の携帯電話に「+」から始まる電話番号で佐世保署員を名乗る男から「あなたの銀行口座がマネーロンダリングの犯罪に使われている」と電話がありました。 その後電話を代わった神奈川県警捜査二課を名乗る男がLINEのIDを教えてビデオ通話に誘導ー、 警察手帳や逮捕状を見せ男性に警察官であると信じ込ませ「あなたを逮捕する令状が出ていますが、今は検事で話をとめているので、検事も含めて話しましょう」などと言い、東京地検の検事を名乗る男も通話に参加しました。 検事を名乗る男から「あなたの口座のお金が犯罪に使われた紙幣か確認する必要があります」「お金を指定した口座に全額振り込んでください」と言われたことを信じた男性は、そのまま佐世保市内の信用金庫に行き、指定された口座に現金50万円を振り込んだということです。 振込完了後に折り返しても電話に出ないことや、LINEのトーク履歴が消えていたことを不審に思った男性が交番へ相談し、詐欺が発覚しました。 警察によりますと、「+」から始まる国際電話番号を悪用した詐欺が増加しているということです。 警察や検察庁が「金の振り込みを要求すること」や「LINE電話でやりとりをすること」は絶対にありません。 警察官を語るニセ電話詐欺は全国で急増しており、長崎県でも今年1月〜3月までに13件(前年比+11件)、被害総額は既に約8135万円(前年比+8047万円)に上っています。

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