捜査の中で違法な証拠収集があったと裁判所が認定したことを受け、県弁護士会は1日、捜査機関に対する抗議の声明を発表しました。 この事件は、静岡市に住む70代の男性が2023年に覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕・起訴されたものです。 男性は、覚醒剤の使用については認めましたが、2025年3月、静岡地裁は、強制採尿の令状請求手続きなどに「重大な違法」があったと認定し、無罪を言い渡しました。 これを受け、県弁護士会の村松奈緒美会長は、1日、県警と地検などに対し抗議する声明を発表し、原因究明と違法な捜査に関与した警察官らの厳正な処分を求めました。 (県弁護士会 村松奈緒美会長) 「違法捜査というものは市民の人権にかかわるものでありますし、その結果が大きな冤罪にもつながりかねないということで軽視することはできない。」 県警は判決を受け、「法と証拠に基づく捜査を徹底するよう指導してまいります」とコメントしています。