川崎 住宅遺体事件 容疑者の男、逮捕前にストーカー行為を警察に認める

川崎市川崎区の住宅でアルバイトの女性(20)=同区在住=の一部白骨化した遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で神奈川県警に逮捕された元交際相手の男(27)=同区大師駅前2丁目=が、任意の聴取に対して女性へのストーカー行為を認めていたことが4日、県警への取材で分かった。県警は女性が死亡した経緯についても男の関与を調べている。 県警によると、女性は昨年12月9日、男が自宅前をうろついていると県警に連絡。同20日に行方が分からなくなった。女性の祖母が同22日に通報して発覚し、県警は同日から男の任意聴取や男の自宅内の確認を繰り返し行い、所在確認を進めた。女性の携帯電話の位置情報や防犯カメラ映像なども調べたが、手がかりはつかめなかったという。 県警の任意の聴取に対し、男は女性の所在について「知らない」などと話し、ストーカー行為を認めていなかったが、今年3月25日の7回目の聴取で、初めてストーカー行為について認めたという。 ストーカー規制法の適用が可能と判断した県警は4月30日、同法違反容疑で男の自宅を家宅捜索。室内の床下から不審なバッグを見つけ、翌5月1日に川崎臨港署で調べたところ、中から女性の遺体が見つかった。司法解剖の結果、死因は分からなかったが、死後1カ月以上経過しているとみられ、焼かれた痕跡が確認された。 男は4月上旬から所在が分からなくなっていた。捜査関係者によると、海外に出国していた男は親族らの説得で今月3日に帰国し、県警が任意同行して事情を聴き、逮捕に至った。

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