元埼玉県警捜査一課警部補の佐々木成三氏が6日、TBS系「ゴゴスマ」(月~金曜午後1時55分)に生出演。川崎市内の住宅で一部白骨化した遺体が見つかった事件についてコメントした。 今回の事件では、発見された遺体について、ストーカーの被害を受けていたアルバイト岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)と確認され、岡崎さんの元交際相手、白井秀征容疑者(27)が3日、渡航先の海外から帰国後、神奈川県警に任意同行を求められ同日夜、同容疑で逮捕された。容疑を認めているとされる。 岡崎さんは昨年12月20日から行方不明になっていて、神奈川県警は任意で男から事情聴取をして、男が昨年12月12日~17日に「岡崎さんの家の前や働く店の前でうろついた」などのストーカー行為を認めながら、具体的な証拠がないとして強制捜査は行っていなかったとしている。 MC石井亮次(48)が「新しい情報を聞いて佐々木さん、どんな印象ですか?」と尋ねた。佐々木氏は「まずですね、家宅捜索をする理由においては被疑者の供述はいらない。つまり家宅捜索というのは犯人が誰なのか証拠を集めるものなので、認める、認めないは家宅捜索には影響はない」と話した。 ただし「で、ただ、4月30日に強制捜査ができているということは、前もってできるという状況だったと思う」と話した。さらに「その中でストーカー規制法違反を、容疑者について被害者の方がどういう風な詳細な供述をしているか、この時点では警察は取れなかったんじゃないかな、と感じてます」と推察した。 ここで石井が「であれば、女性が行方不明になった12月20日以降にストーカーを認めてなくても家宅捜索に入れるのであれば、(女性の遺体が発見された)4月30日より早い段階で捜索に入れば良かったと思うんですが、そこに関してなぜ警察はやらなかった?」と質問した。 佐々木氏は「そこは検証しなければいけないところだと思います」と話し「これまで被害者のご遺族が話している内容においては、他の法令違反も考えられるんですね。脅迫、強要…なぜそういった事案を警察ができなかったのかということを考えると、警察が被害者から被害の状況の話(を聞き取ることなど)ができていなかった、警察が認知できなかったんだろうなと感じている」と話した。