警察官を名乗る何者かから逮捕や600日間の勾留の可能性を伝えられ、「保釈金」名目で300万円を詐取されたとして、神戸市長田区に住む女性(42)が8日、兵庫県警長田署に被害を届けた。 署によると、4月25日に長野県警本部の「クサカ」を名乗る男から、女性のスマートフォンに着信があった。男は「詐欺事件の主犯格を逮捕した」「あなたから口座を買ったと言っており、共犯者として逮捕状を取った」などとうそを言った。 さらに「逮捕されれば600日勾留される。そうならないように優先調査ができる」と伝え、取り調べの名目でビデオ通話アプリの「スカイプ」に接続してやりとり。女性は指示されるまま、スカイプを5日間つなぎっぱなしにしたという。 4月30日、男がスカイプに再び登場し「検事の許可が出た」「保釈金300万円を用意すれば優先調査を行える」として振込先を指定。女性は、インターネットバンキングで現金300万円を振り込んだ。 その後、スマホの初期化を求められ、連絡も途絶えたため、女性が長野県警に問い合わせて被害に気付いたという。