アルピーヌF1元代表オークスの弟が、資金洗浄の疑いで逮捕。ハイテックGPの取締役を務める人物

元アルピーヌF1チーム代表オリバー・オークスの弟であり、FIA F2に参戦するハイテック・グランプリの取締役であるウイリアム・オークスが、先週イギリスにおいて逮捕され、『犯罪によって得た財産の移転』の容疑で起訴されたと、『テレグラフ』紙が報じている。 ロンドン警視庁によると、ウイリアム・オークスは、5月1日、シルバーストン・パークにおいて、大量の現金を所持していたところを拘束され、2日に『犯罪によって得た財産の移転』の容疑で起訴されたということだ。3日にはノーサンプトン治安判事裁判所に出廷し、勾留された。 ロンドン警視庁は、『テレグラフ』紙に対して逮捕の詳細を確認したが、現金の出所やオークスの拘束に至った状況についての追加情報は提供しなかった。 ハイテック・グランプリはかつてロシアのオリガルヒ、ドミトリー・マゼピンが筆頭株主を務めていたが、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により、EUとイギリスが経済制裁を開始し、マゼピンがその対象になった直後に、彼が所有する株式はオリバー・オークスへと譲渡された。 オリバー・オークスがアルピーヌF1チームの代表の座から退いたのは、ウイリアムが逮捕された数日後のことだった。しかし、弟の事件とオークスの辞任に関連があるかどうかは不明だ。 オークスの辞任を公表した翌日、アルピーヌは、ジャック・ドゥーハンに代わってフランコ・コラピントがエミリア・ロマーニャ以降の5戦に出場すると発表した。この動きを主導したのはエグゼクティブ・アドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレであり、オークスはドゥーハンを支持していたことで知られるため、意見の対立がオークス辞任につながったとの推測が持ち上がった。 しかしその報道を受けて、ブリアトーレとオークスは、辞任の理由は、チームとは関係がなく、個人的な性質のものであるとの声明を発表していた。 [オートスポーツweb 2025年05月09日]

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加