川崎市の女性死体遺棄事件で、逮捕された元交際相手の男が、今年1月に自殺未遂をしていたことがわかりました。 白井秀征容疑者(27)は、元交際相手の岡﨑彩咲陽(あさひ)さん(20)の遺体を川崎市の自宅に遺棄した疑いがもたれています。 岡﨑さんが2024年12月20日に行方がわからなくなって以降、警察は白井容疑者への任意での事情聴取や自宅の確認をしていましたが、2025年1月上旬、白井容疑者が練炭自殺を図っていたことがわかりました。 警察の1月の任意の聴き取りに、白井容疑者は自殺未遂をした理由について「家族に疑われて逃げ場がない」といった趣旨の話をしていたということです。 ◆対応に問題はなかったか…「検証チーム」発足 一方で、神奈川県警は一連の対応に問題がなかった調査する「検証チーム」を設置しました。 岡﨑さん行方がわからなくなる直前、警察に「白井容疑者が家の周りをうろついている」などと訴える相談の電話を9回にわたってしていたものの、警察は白井容疑者にストーカー規制法に基づく「警告」などを行っていませんでした。 神奈川県警はこうした一連の対応に問題がなかった調査するため、警務部長をトップとする警務課、監察官室、生活安全総務課の13人で編成された「検証チーム」を立ち上げました。 岡﨑さんが行方不明になるまでの間の対応や、行方不明となってから白井容疑者の逮捕に至るまでの対応について検証し、「捜査状況を踏まえつつ、速やかにとりまとめを行う」としています。