偽の在留カードを作成したとして警視庁はいずれも中国籍で無職の杜晶江(としょうこう)(35)=東京都大田区=ら2人を出入国管理法違反容疑で逮捕し、9日に発表した。いずれも容疑を認めているという。 2人が偽造の拠点としていたマンションの部屋からは、偽造在留カードなど外国人向けのもののほか、日本人名義の偽造住民票なども見つかったといい、同庁は売却先などを調べている。 国際犯罪対策課によると、2人の逮捕容疑は共謀して4月8日、大田区内のマンションの部屋でパソコンなどで在留カード30枚を偽造したというもの。中国にいる別の人物から指示を受け、1日あたり約50枚を偽造し、レターパックで購入者へ発送していたという。 外国人の容疑者の「偽造工場」から、在留カードだけでなく、日本人向けとみられる住民票の偽造も見つかるのは異例という。 2人は偽造した在留カードなどを1枚約1万円で販売していたといい、同課は昨年11月から今年3月までに約7500枚を偽造したとみている。(吉村駿)