8日、東京・立川市の小学校で教職員に暴行を加えたとして、男2人が逮捕されました。「安全な場所」とされる学校で一体なぜ?ある学校の防犯対策を取材しました。 ■立川市小学校の暴行事件 男らは酒を飲みタクシーで… 8日、東京・立川市の小学校で、男2人が教職員に暴行を加え、5人がけがを負いました。 当時、男らは酒の瓶を持っていて、酒を飲んだ状態でタクシーで学校に来ていたことが9日、新たに分かりました。 警視庁などによりますと、8日午前、この学校に通う児童の母親(30代)が児童同士のトラブルについて担任と面談。その後、一度帰宅した母親が知人である男2人と再び学校に現れたということです。 今回の事件、現場の防犯対策はどうなっていたのか。 高柳光希キャスター 「男らが入ったと思われる門には、『監視カメラ作動中』の貼り紙がされています」 一方で、男らが入ってきた正門の歩行者用ゲートは閉まっていましたが、施錠はされていなかったといいます。 保護者 「誰でも入れるような環境だったっていうのもあるかもしれない。セキュリティ面とかをどうするかを今後説明してほしい」 これまで、小学校などで凄惨な事件が起こる度に見直されてきた学校の防犯対策。 ■都内の私立学校 防犯カメラ63台設置「押すだけで警察に繋がるボタン」も 2001年に大阪教育大学附属池田小学校で、児童8人が殺害された事件を機に防犯を強化したというのが、東京・品川区にある私立の青稜中学校・高等学校。 校内には全部で63台の防犯カメラが設置されていて、職員室にある巨大モニターなどで、いつでも確認できる体制をとっていると言います。 さらに、押すだけで警察につながるボタンも。 また、立川の事件では男2人が事件のあった教室に直行し、扉から入ってきたことが分かりましたが、こちらの学校では… 青稜中学校 伊東充教諭 「廊下から不審者が入ってこられないという意味で、中からロックができるような仕組みになっています」