米東部ニュージャージー州ニューアーク市の移民収容施設で9日、この施設の再開に反対していた同市の市長が、米移民税関捜査局に逮捕された。AP通信などが報じた。 逮捕されたのは、ニューアーク市のラス・バラカ市長。AP通信が報じた目撃者らの証言によると、バラカ氏はニュージャージー州選出の下院議員らとともに同市内で移民収容施設を見学しようとしていたところ、当局から入場を阻止され、激しい口論になったという。 米国土安全保障省は9日、「収容施設に収容者を乗せたバスが入る際に、抗議活動を行っていたグループがゲートを襲撃し、収容施設に侵入した」と発表した。中には下院議員が2人いたとし、見学については「彼らが要求していれば、手配した」との見解を示した。 バラカ氏は民主党に所属し、2014年に市長に就任。今年予定されているニュージャージー州の知事選に立候補している。トランプ米大統領の移民政策を批判し、政権が決定した収容施設の再開にも反対していた。(ニューヨーク=杉山歩)