米国、ICCの決定を「断固拒否」 ネタニヤフ氏らへの逮捕状受け

パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐり、国際刑事裁判所(ICC)がイスラエルのネタニヤフ首相とガラント前国防相に戦争犯罪などの容疑で逮捕状を出したことについて、米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は21日の記者会見で「決定を断固として拒否する」と述べた。 ジャンピエール氏は「検察官が逮捕状を急いで請求し、問題ある手続きの誤りがこの決定につながったことを深く懸念している」と述べ、この件について「ICCには管轄権がない」という従来の見解を繰り返した。イスラエルなどと今後の対応を協議するという。 トランプ次期政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)に就任予定のマイケル・ウォルツ下院議員もX(旧ツイッター)に「ICCは信用できず、申し立ては米国政府が否定している。イスラエルはジェノサイド(集団殺害)を企てるテロリストから合法的に自国民と国境を守っている」と書き込んだ。「1月になればICCと国連の反ユダヤ主義的な偏向に対する強い対応が待っている」とも記し、次期政権では従来以上のイスラエル擁護策を取ることを示唆した。(ワシントン=下司佳代子)

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