1996年に日本で初めて病識(自分が病気であるという認識)のない精神疾患患者を説得して医療につなげる「精神障害者移送サービス」を立ち上げた、(株)トキワ精神保健事務所の所長、押川剛さん。 メンタルヘルス患者のリアルな問題点を描き出し、シリーズ累計210万部超えとなっているコミック『 「子供を殺してください」という親たち 』(バンチコミックス)に続き、原作を担当した新シリーズ『 それでも、親を愛する子供たち 』では、児童養護施設を舞台に、子供たちの過酷な現実を提示している。 なぜ押川さんは漫画での発信を続けるのか。日本の精神保健福祉と児童福祉に共通する問題点とは。日本の将来に関わる深刻な課題に向かい続ける押川さんに話を聞いた。(全3回の1回目/ 続きを読む ) ◆◆◆