「仕事手伝う優しい子」横浜の強盗殺人、容疑者の祖父が語る素顔 事件後も様子変わらず

「優しい子。頼んだら草刈りも手伝ってくれる」。横浜市青葉区の住宅で男性が殺害された事件で、神奈川県警に強盗殺人容疑で逮捕された宝田真月(まづき)容疑者(22)について、同居する祖父(72)は、産経新聞の取材に孫の素顔をこう語った。 ■小学生時代からもめ事起こさず 祖父によると、宝田容疑者は、「行くのが面倒になった」との理由で高校を中退。千葉県市原市で建築関係の仕事をした後、印西市の祖父の家に戻り、塗装関係の仕事をしていたという。午前5時台に家を出て、午後6時ごろに帰宅することが多かった。休日は日曜のみだったが、天候次第で平日の仕事がなくなることもあったという。 小学生時代からもめ事を起こすことはなく、最近でも週末には近くに住む友人が遊びに来て、部屋からゲームなどをして楽しむ声が聞こえることもあったという。 ■金に困る様子なし 逮捕後、宝田容疑者は県警の調べに、「税金の滞納が数十万円あり、短期間で稼げるアルバイトを探し、SNSでホワイト案件などという投稿を見つけ指示役とつながった」と供述。祖父は「昨年には『そこそこ稼いでいる』と話していた」と話し、金に困っている様子はなかったとする。 祖父から頼まれた仕事も進んで手伝う孫だったという宝田容疑者。事件のあった15日以後も普段と変わらない様子だったといい、県警から連絡があった時には驚きを隠せなかった。 宝田容疑者は県警の調べに「途中で犯罪に加担していることに気づき恐怖を感じたが、個人情報を指示役に知られ、仕返しや家族にも危害が加えられるかもしれないと考え、断れなかった」と供述しているという。 祖父は「ご本人やご遺族の方に申し訳ない。犯罪に関わったと気づいた時点でやめてほしかった。家族に危害が及ぶ方がまだ精神的に楽だった」。そう話し、肩を落とした。(前島沙紀)

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