犯罪の影に通話アプリ“シグナル” 警視庁の警察官名乗る男が561万円詐取 50代男性が被害【長崎】

「シグナル」という秘匿性の高いメッセージアプリを利用して、長崎県内に住む50代男性が、警察官を名乗る男から現金561万円を騙し取られました。 被害にあったのは長崎県内に住む50代の無職の男性です。 警察によりますと、今年3月4日、男性の携帯電話に末尾が0110の番号で「警視庁目黒警察署の警察官」を名乗る男から電話がありました。男がー 「あなた名義の楽天カードが不正に利用されています」 「犯人は逮捕していますが、あなたも犯罪に加担した可能性があることから、逮捕状が出ています」 「詳しいことを話したいので『シグナル』という通話アプリを携帯にインストールしてください」 と言ったことから、男性は指示通りに「シグナル」をインストール。 さらにやり取りしていたところ、男は逮捕状の写真を見せた上で 「逮捕状を一時的に保留することができるので、保証金を収めてください」 「犯罪に加担していないことが明らかになれば、保証金は必ず返金します」 などと嘘を言い、これを信じた男性は3月8日から4月30日の間に複数の金融機関で16回に渡り指定口座に現金561万円を振り込みだまし取られたということです。 16回も振り込んだにも関わらず、支払いが終わらないことを不審に思った男性が警察に相談したことで詐欺が発覚しました。 全国的に、警察官などを語り捜査名目で現金などを騙し取るニセ電話詐欺が急増しています。 警察や検察庁が「逮捕しない代わりに金の振り込みを要求すること」、「SNSやメッセージアプリでやりとりをすること」は絶対にありません。 電話やメールでお金の話をされたら詐欺を疑い、必ず家族や警察に相談してください。

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