群馬県藤岡市の副市長が、市が発注した公共工事の最低制限価格を市内の建設業者の社長に漏らしたなどとして逮捕されました。 官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されたのは藤岡市副市長の塚本英夫容疑者と市内の建設業者・多野産業の社長小坂裕一郎容疑者です。 警察の調べによりますと、塚本容疑者は去年6月から翌月にかけ市が発注した市立小学校の体育館の改修工事の入札をめぐって、副市長の立場で知った最低制限価格を小坂容疑者に伝えるなどして入札を妨害した疑いが持たれています。 小坂容疑者の会社は、塚本容疑者が伝えた最低制限価格と同じ金額で工事を落札していたということです。警察は2人の認否を明らかにしていません。 そして警察は、13日夜に容疑を裏付けるため市役所などに家宅捜索に入りました。 警察は2人の間に金銭の授受がなかったかなど慎重に調べることにしています。