70代女性に警察官をかたって電話をかけ、「あなたのキャッシュカードを証拠品として提出してもらう必要がある」などどうそを言い、キャッシュカード4枚を受け取り、現金約212万円をだまし取ったとして32歳の無職の男が逮捕されました。 逮捕されたのは住所不定 無職の齋藤将太容疑者(32)です。 齋藤容疑者は去年5月17日、共犯者らと山梨県甲斐市の70代女性に警察官をかたって電話をかけ、「あなたが使用しているキャッシュカードから現金が下ろされている」「救済法の手続きをとる」などとうそを言い、女性から持っていたキャッシュカード4枚の口座と暗証番号を聞きだしました。 その後、女性に再び電話をかけ「キャッシュカードを証拠品として提出してもらう必要がある」などとうそを言い、警察官を装った齋藤容疑者が女性の自宅を訪れ、女性からキャッシュカード4枚をだまし取りました。 齋藤容疑者は、17日と18日の2日にわたって甲斐市と東京都新宿区にある金融機関のATM3か所で現金を払い出し、あわせて現金211万8000円をだまし取った疑いが持たれています。 警察はキャッシュカードの利用履歴から金融機関を特定し、防犯カメラの映像で齋藤容疑者の犯行を特定しました。 齋藤容疑者は同じ詐欺の疑いで静岡と群馬でも逮捕されていて、群馬から山梨に移送され14日に逮捕され、「お金がなかった」と容疑を認めているということです。 齋藤容疑者はキャッシュカードの受け取りをする"受け子”や現金の引き出し役の"出し子”とみられ、「SNSを通じて応募した」と話しているということです。