SNSで接触「ろん」に口座を売却 オンラインカジノで借金…元大分県警女巡査の詐欺事件 ギャンブル依存の末の犯行と検察指摘

他人に渡す目的で銀行口座を開設したとして逮捕、起訴され懲戒免職となった元警察官の女の初公判。検察は収入や貯金が減る不安から競馬やネット副業に手を出したのち、オンラインカジノにのめりこんでいったと事件に至った経緯を指摘しました。 詐欺の罪で起訴されているのは元大分東警察署の巡査・安達明音被告(27)です。 起訴状によりますと、安達被告は去年12月、他人に銀行口座を使わせる目的で口座を開設した詐欺の罪に問われています。 14日、大分地裁で開かれた初公判で安達被告は起訴内容を全面的に認めました。検察は冒頭陳述で犯行に至った経緯を明らかにしました。 被告は結婚し産休に入ると収入が減る不安から競馬をしたのち、2023年4月には美容モニターなどの副業を開始。動画を見ると金を稼げる、課金するとそれ以上の金がもらえるという誘いに乗り、およそ90万円をだまし取られ貯金がほとんどなくなりました。 その頃、SNSで知り合った者から「オンラインカジノで多くの人が成功している」と誘いがありました。 被告は2023年11月ごろからオンラインカジノにのめりこむようになり、消費者金融や、友人からも借り入れてつぎ込むようになりました。 去年2月、親族に打ち明けて80万円を援助してもらうもやめられず、8月頃SNSで知り合った「ろん」という人物に銀行口座を売りました。12月に再び「ろん」に連絡し、銀行口座を売却したということです。 検察は、被告が口座の売却を繰り返していたとして、5月中にも追起訴する方針です。

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