埼玉県三郷市で小学生4人が負傷したひき逃げ事件で中国人の男が逮捕された。同県南部では昨年9月に川口市内でトルコ国籍者と中国人による死亡事故が相次いだのをきっかけに、奥ノ木信夫市長や地方議員らが県警に対し、取り締まりを強化するよう要望書を出す事態となっていた。 川口市内では昨年9月23日、トルコ国籍の18歳の少年が無免許で乗用車を運転、原付バイクの男性2人が死傷するひき逃げ事件が発生。 同29日には、中国人の19歳の少年が飲酒運転で一方通行を時速約125キロで逆走し、車と衝突して51歳の会社役員の男性が死亡する事故が起きた。 こうした状況を受け、川口市の奥ノ木市長は翌10月、県警に対し外国人にかぎらず、違法運転などの取り締まり強化を求める要望書を提出。同時期に県議会の立憲民主党などでつくる会派などや川口市議会の自民党市議団もそれぞれ同様の要望書を出していた。 また、外国人の運転免許をめぐっては、母国の運転免許を日本の免許に切り替えられる「外国免許切替(外免切替)」の筆記試験(知識確認)の多言語化が進んでいる上、○×式の10問のうち7問正解で合格するなど簡易さなどが問題化。警察庁が改善に向け検討を進めている。