21日午前、福山市の通信制高校で、女子生徒3人がほかの女子生徒に刃物で刺される事件がありました。3人は病院に運ばれましたが、命に別状はないということです。 警察と消防などによりますと、21日午前10時15分ごろ、福山市三之丸町のおおぞら高校福山キャンパスで、「女子生徒1人が、ナイフで女子生徒3人を切りつけた」と学校関係者から119番通報がありました。 休憩時間中におよそ20人がいた教室で、1年生の女子生徒が、同級生の女子生徒3人を包丁のような刃物で刺したということです。3人はそれぞれ、左肩や背中、右腕の付近を刺されて、病院に運ばれました。3人とも会話はできる状態で命に別状はないということです。 同じ学校の生徒 「3人刺されたんですよ。おおぞら高校で。2階の1年生の教室で刺されたんですよ。声はしてないです。無言で切ったのでは」 おおぞら高校 原田隆一運営本部長 「まずは被害に遭った生徒、保護者の皆様にはお詫びを申し上げたい。加害者となってしまった生徒については、今後、警察の捜査に全面的に協力していく」 学校の職員が刃物を持った女子生徒を取り押さえ、駆けつけた警察官が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕しました。 逮捕された女子生徒は17歳で、警察の調べに対し、「殺してやろうと思って刺すなどした」と容疑を認め、取り調べに応じているということです。 警察は、生徒同士でのトラブルがあったかなど、事件のいきさつを調べています。