マッチングアプリで知り合った静岡市清水区に住む男性から通院費や入院費として現金90万円をだまし取った疑いで都内に住む30代の女2人が逮捕された。2人はいわゆる“美人局”と見られている。 詐欺容疑で逮捕されたのは東京都中央区に住む無職の女(34)と東京都新宿区大久保に住む無職の女(31)だ。 2人は2024年5月22日から24日までの間、マッチングアプリを介して知り合った静岡市清水区に住む男性(30代)から通院費や入院費の名目で3回にわたって計90万円をだまし取った疑いが持たれている。 警察によると、女2人と被害に遭った男性は同年5月22日に初めて顔を合わせ、そのまま静岡市葵区のホテルに向かい性行為に及んだ。 すると、行為の最中に女らが突然「避妊具が外れた」と主張。 現金を要求されたため、男性はその場で金を手渡し、2人と別れたという。 しかし、女らは同日のうちに1回、さらに翌々日の24日にも1回、通院費などの名目で男性に金を要求し、計90万円をだまし取った。 ただ、その後も「お腹が痛い」「病院に行かなければいけない」と2人からの無心は続き、徐々に不信感を募らせた男性が同年6月に被害届を提出。警察が事件を認知するに至った。 警察はマッチングアプリでのやり取りなどを元に女2人を割り出したが、いずれも「覚えていない」などと容疑を否認しているという。 これまでの捜査で、男性は最初から3人で会うことをわかっていたと見られている。 また、女2人は都内から遠く離れた静岡まで来て、いわゆる“美人局”に及んでいるが、こうした“遠征”を繰り返し、同様の犯罪に手を染めていたのかは現時点ではわかっていない。