プロ野球の巨人戦などのシーズンチケットを「購入して転売すれば高額の利益を得られる」とうそを言って現金をだまし取ったとして、警視庁本所署は22日、東京都墨田区両国2、職業不詳、福島薫容疑者（55）を詐欺容疑で逮捕した。 逮捕容疑は2022年1月下旬から2月上旬ごろ、江東区の40代女性に「プロ野球のチケットを転売してお金を稼いであげるから、お金を自分に預けてほしい」などと言い、複数回にわたって現金計650万円を詐取したとしている。現金が戻ってこないことを不審に思った女性が署に相談し、発覚した。容疑を認め、詐取金については「借金の返済に充てた」と供述しているという。 署によると、福島容疑者はマッチングアプリのプロフィル欄に「運送業の会社社長」「年収1500万円以上」と記載。アプリで21年12月に知り合った女性には「チケット転売が副業」と説明し、巨人やDeNA、中日が本拠地とする球場を挙げて「人気のある球場は絶対に損はしない」などと持ちかけていたとみられる。 署は、アプリで知り合った他の女性からも同様に現金を詐取した可能性があるとみて調べる。【山本康介】