【続報】前副市長ら3人逮捕の「官製談合事件」うち2人が関係する『建設技術研究会』所属業者のみで実施の市の入札は2021年度『9割超』 前副市長が研究会の構成員を優遇か 青森県五所川原市

青森県五所川原市の官製談合事件で前の副市長と共に逮捕された2人は、「建設技術研究会」という団体で役職を務めていましたが、この団体に所属していた業者のみで行われた市の入札は、2021年度には9割を超えていたことが分かりました。 事件が明るみになった先週金曜日の朝。五所川原市の元職員・石井隆夫容疑者は自ら車を運転して警察署に入り、その後、逮捕されました。 この事件で逮捕された前の副市長・一戸治孝容疑者、会社役員・片山弘一容疑者、それに石井容疑者は、3年前の市営住宅関連工事3件の入札を巡り、特定の業者に落札させようと事前に取り決め、実際にその業者に落札させるなどして、公正な入札を妨害した疑いが持たれています。 このうち片山容疑者と石井容疑者は建設業者などが入る「建設技術研究会」の理事と事務局長を務めていたことが分かっています。 今回の事件で、3件の入札に参加した業者はいずれも研究会に所属していました。 青森テレビが入手した2021年度の研究会の名簿に記載されている市の入札に参加できる業者は、約80社。 逮捕容疑が含まれる2021年度は、入札に参加する業者を決める市の指名審査会を通った入札案件59件のうち、57件は研究会に所属していた業者のみで行われていました。 市の指名審査会の会長は、一戸容疑者が務めていて、警察は一戸容疑者が研究会の構成員を優遇していた可能性があるとみて調べています。

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