MF佐野海舟、代表復帰の経緯を日本協会が説明「相手の方と話し合い、謝罪したことを確認」「本人が深く反省」

「相手の方と話し合い、謝罪したことを確認」「本人が深く反省」MF佐野海舟の代表復帰経緯を日本協会が説明 日本サッカー協会は13日、26年北中米W杯アジア最終予選オーストラリア戦(6月5日)、インドネシア戦(同10日)に臨む日本代表メンバーを発表。ドイツ1部マインツに所属するMF佐野海舟が名を連ねた。24年1~2月のアジア杯以来の復帰となる。 * * * 佐野は昨年夏、都内で30代女性に性的暴行を行った疑いで逮捕され、同29日に釈放、8月8日に知人男性2人とともに不起訴処分となった経緯がある。 日本協会(JFA)の山本昌邦ダイレクターは「JFAは、差別、暴力、ハラスメントを許容しない。これは引き続き、厳正な姿勢で臨んでいく。一切の妥協も許さない」と前置きした上で、佐野の選出理由を説明。「1つ目が、相手の方に対して、話し合いをしたこと、謝罪したことを確認していること。2つ目が、本人が深く反省しているということ。3つ目が、不起訴処分という判断がなされ、刑事事件として罪に問われること」とした。 森保一監督は「私自身もコンタクトをとり、彼が深く反省していることを強く感じた。チームに迎え入れ、社会に貢献する日本代表の一員として戦ってもいいという判断をさせていただいた」と説明。「協会の方々ともいろいろな話をしながら今日に至った」と明かし「ミスをおかした選手を社会から葬り去るのか、サッカー界から葬り去るのかというところで、再チャレンジする道を、家族として与えたほうがいいのではないかということで選びました」と語った。 中盤でのボール奪取力、運動量を武器とする佐野は、マインツ加入1年目の今季、リーグ戦全34試合に先発し、ドイツ1部全選手でトップとなる総走行距離393・7キロを記録。デュエル(球際の攻防)勝利数も4位にランクインするなど存在感を発揮した。

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