東京ドームで3月に開催されたMLB東京シリーズの米大リーグ・ドジャースの開幕戦など、野球の観戦チケットを不正に転売したとして、警視庁生活安全特別捜査隊は入場券不正転売禁止法違反の疑いで、千葉県船橋市藤原の会社役員、小久保護容疑者(54)を逮捕した。容疑を認め、「経営する会社の資金繰りのためにやった」と供述している。 警視庁によると、MLB東京シリーズのチケット不正転売を巡る逮捕は今回が初めてという。 小久保容疑者は、個人や法人向けに販売されたチケットを自身や親戚の名義で申し込み、当選したチケットを1枚あたり最高約200万円で転売。転売サイトでは、実母名義のアカウントを使用していた。容疑者は4、5年前から巨人戦を鑑賞するようになり、転売サイトの存在を知って「小遣い稼ぎができると思った」などと話している。 逮捕容疑は、2月14~15日、興行主の同意なく、東京都内の男女3人にドジャースとカブスの開幕戦などのチケット計12枚を計約790万円で不正に転売したとしている。