代表復帰の佐野海舟が会見「自分の行動によってたくさんの方々にご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ございませんでした」

サッカー日本代表MF佐野海舟(24)=マインツ=が28日、千葉県内で会見を行った。 昨年7月に不同意性交容疑で逮捕され、のちに不起訴処分に。海外挑戦1年目だった今季はドイツ1部で全34試合先発出場の偉業を達成し、今回、北中米W杯アジア最終予選、アウェーのオーストラリア戦(6月5日)、ホームのインドネシア戦(同10日)に臨む代表に、昨年3月以来約1年2か月ぶりの復帰を果たした。 会見の中で佐野は「昨年の自分の行動によって、たくさんの方々にご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げて、謝罪の言葉を口にした。続けて「自分に出来ることを日々考えながら、サッカー面はプレー、行動、言動というもので自分の出せるものを出し続けていきたいと思いますし、プレー以外でも自分に出来ることを考えて社会に貢献したい」と話した。 今回の代表復帰について、山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、〈1〉佐野が被害者に謝罪し、被害者との話し合いが済んだ〈2〉本人が深く反省している〈3〉不起訴になり刑事事件として罪に問われず終了した―の3つを挙げて選出の理由を説明していた。佐野は「自分がここに立てていることに本当に感謝の気持ちを持って、誰よりも責任感を持ってやりたいと思っています」と話した。 ◇佐野 海舟(さの・かいしゅう)2000年12月30日、岡山・津山市生まれ。24歳。米子北高から19年に町田加入、23年に鹿島入り。24年7月にドイツ1部マインツ加入。今季は全34試合に出場。23年11月のW杯アジア2次予選・ミャンマー戦でA代表デビュー。「海舟」は江戸時代の幕臣・勝海舟に由来。J1通算47試合1得点、A代表通算4試合0得点。176センチ、67キロ。利き足は右。

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