日本代表に約1年ぶりに選出されたMF佐野海舟(24)=マインツ=が28日、千葉市で会見を行った。昨年の問題が起きてから国内では初めて公の場で取材対応し、「自分の口から伝えないといけないと思ってこの会見をしようと思った。昨年の自分の行動によってたくさんの方々にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」と頭を下げた。 今季のドイツ1部マインツでは全試合に出場し、持ち前のスタミナやデュエルで存在感を発揮。ただ、昨年7月14日に女性に性的暴行を行った疑いで逮捕され、同29日に釈放。8月8日に不起訴処分になっていた。 一時は進退も考えたといい「その(引退)考えはありました。一番大事な時期に自分の甘さがあったと思いますし、本当にサッカーをやれるチャンスがもらえた以上は、自分もそこでしっかりやっていかないといけないと思った。今は本当に感謝しています」と反省した。 今後は日本代表の選手としてW杯アジア最終予選C組第9戦オーストラリア戦(6月5日、パース)と、第10戦インドネシア戦(同10日、吹田S)が控える。「自分1人のサッカー人生ではない。自分に対する賛否はあると思っていますし、日本のサッカーのために戦うしかないと思っている」と意気込んだ。