神奈川県警本部長「指摘や批判、真摯に受け止める」川崎女性遺棄事件

元交際相手からの暴力などについて神奈川県警に複数回相談していた、岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)が遺体で見つかった事件をめぐり、県警の和田薫本部長は28日の定例会見で、「さまざまなご指摘やご批判をいただき、真摯に(しんし)受け止めている」と述べた。 県警は同日、元交際相手の白井秀征容疑者(27)=死体遺棄、死体損壊の罪で起訴=を、岡崎さんに対するストーカー規制法違反の疑いで再逮捕し、発表した。 岡崎さんや家族は昨年6月以降、白井容疑者からの暴力などについて複数回、県警に通報や相談をしていた。和田本部長は「ストーカーではなく、交際をめぐるトラブルとして対応してきた」と説明。昨年12月に入ってからの岡崎さんからの通報内容についても、当時はさらに詳しい事情を岡崎さんから聴くことができなかったという。少なくとも岡崎さんの失踪前は「相談を受けていた内容から(ストーカーと)認識するのが困難だった」と釈明。その後の捜査でストーカーに該当する事案が判明し、ストーカー規制法違反容疑での逮捕に至ったと説明した。 県警は、こうした相談への対応や失踪後の捜査が適切だったかどうかについて、内部で検証チームを設置して調べている。和田本部長は「捜査と並行して進めている。出来るだけ早く、すみやかに(調査結果を)とりまとめたい」と話した。(奥田薫子)

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