サッカー日本代表のMF佐野海舟(24)=マインツ=が28日、千葉市内で昨年7月に不同意性交容疑で逮捕され、のちに不起訴処分になってから初めて会見を行った。黒のスーツに紺のネクタイ姿で約30人の報道陣の前に立ち「自分の行動によってたくさんの方々にご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。 J1鹿島からドイツへ渡るタイミングで逮捕されたことに「認識、行動の甘さはあった」と反省。留置所で過ごした期間についても「本当に考えて考えて(自分自身を)見つめ続けてきた」と話し、「もちろんその考えはありました」と、一時は引退も考えたという。 6月のW杯アジア最終予選に向けた戦いで約1年2か月ぶりに代表復帰。2月に森保監督が視察に訪れた際には反省の思いを伝え、ドイツでは現地の子ども病院の訪問やサッカー教室などの社会貢献活動も続けてきた。プレーでは、豊富な運動量と高いボール奪取能力を発揮し、全34試合に先発出場するなど高い能力を発揮した。「自分に対する賛否はもちろんあると思っているが、僕は日本サッカーのために戦うしかない。期待を裏切ってはいけないですし、感謝の気持ちを持ってやり続けたい」。強い覚悟で、日の丸を背負ってピッチに立つ。