偽の副業サイトに登録した女性から手続き費用の名目でギフトカードをだまし取ったとして、警視庁犯罪収益対策課は詐欺の疑いで、韓国籍の職業不詳、吉田幸弘こと朴成寿(パクソンス)容疑者(42)=東京都渋谷区神宮前=ら男女4人を逮捕した。朴容疑者らは令和5年7月~6年5月、同様の手口で計約9300万円を詐取したとみられる。 犯収課によると、朴容疑者らは、悩み相談に乗るだけで報酬をもらえるなどとする偽の副業サイトを開設。報酬を受け取るための費用として、電子マネーなどをだまし取っていた。登録者には業務と偽って相談相手とやりとりさせていたが、相手はグループが用意した「サクラ」だった。 このグループは福岡県を拠点に活動。朴容疑者は福岡をはじめ、東京、千葉など5都県の拠点で、サクラを担う「打ち子」の統括役だったという。 逮捕容疑は共謀して6年5月、偽の副業サイトに応募した埼玉県の40代女性に対し、報酬を受け取る費用などと偽り、購入させた計7万5千円分のギフトカードを、だまし取ったとしている。