保安検査など正規のルートを経ずに関西国際空港(関空)の駐機場内に侵入したとして、大阪府警関西空港署は30日、建造物侵入の疑いで中国籍のダイ・ウェイ容疑者(31)を逮捕した。調べに対し、「航空券を持っていたので侵入ではない」と容疑を否認している。 関西空港署によると、ダイ容疑者は「航空券を予約していたが、空港への到着が遅れた。窓口に誰もいなかったので手荷物カウンターを乗り越えた」と供述しているといい、同署が詳しい侵入経路を調べている。 逮捕容疑は5月30日午前9時10分ごろ、関空第2ターミナルの駐機場に正当な理由なく侵入したとしている。 同署によると、航空会社の社員がダイ容疑者に搭乗券の提示を求めたが応じず、そのまま機内へ入ったため、社員が110番した。乗り込んだ機体は、ボーディングブリッジ(搭乗橋)を経由して搭乗するのではなく、乗客が機体近くまで歩き、タラップを上って移動する形式だったという。