5月31日(日本時間1日)に行われた欧州チャンピオンズリーグ決勝(ドイツ・ミュンヘン)でパリ・サンジェルマン(フランス)が、インテル(イタリア)に5―0で大勝して悲願の初優勝となったことを受けて、地元パリで一部ファンが暴徒化する事態が発生した。 フランス紙「ル・フィガロ」などによると、純粋に優勝を祝うファンが大半だった一方で、一部の無法者がやらかしてしまった。車に火をつける行為などはじめ、市内中心部のシャンゼリゼ通りでは、破壊されている店舗もある。逮捕者約500人以上、死者2人、負傷者数十人という惨状だという。死亡の原因は、17歳の少年が口論の末に刺されたことと、スクーターに乗っていた男性が車にひかれてしまったことだった。 1日には厳戒態勢の中、シャンゼリゼ通りで優勝パレードが行われた。同メディアによると、祝賀会でエマニュエル・マクロン大統領は暴徒を非難。「ここ数時間に起きたことを正当化することはできない。暴力的な対立は容認できない。我々は追及し、罰し、容赦しない」と厳罰を明言。「国民は喪に服しており、私は喜びの瞬間を楽しむはずの家族が悲劇に見舞われたことを考えている。これらの事件は非常に深刻であり、容認できないものであり、あまりにも多くの同胞から、幸福で屈託のない精神を味わうべき瞬間を奪ってしまった」と語った。