「被害者守る行動を」痴漢被害が増える夏、防犯アプリの活用呼びかけ

痴漢の被害が増える夏場を前に、警視庁渋谷署は2日、渋谷マークシティ(東京都渋谷区道玄坂1丁目)で防犯アプリ「デジポリス」の活用を呼びかけた。 デジポリスは、被害に遭った際に「助けてください」と画面を示したり音声を流したりできるほか、気づいた周囲の人が「ちかんされていませんか?」と示して助ける機能もある。10代女性が2月に電車内で被害に遭った際にデジポリスで助けを求めたことで、犯人逮捕につながったという。 生活安全総務課によると、都内では昨年、痴漢の検挙数が725件に上った。電車内や駅構内での発生が7割以上を占め、朝の通勤通学や夜の帰宅で混雑する時間帯に多く発生。被害者の大半が10~20代だった。 川原匡平課長は「痴漢は悪質な犯罪。被害に遭っている方を目撃したら被害者を守る行動にご協力をお願いしたい」と話した。(太田原奈都乃)

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