浜松市で、6月1日、東名高速に転落した車を放置し逃走した男が逮捕された事件。付近の防犯カメラに事故前後の様子が映っていました。そこには、逮捕された男とみられる姿も…。 6月1日、午後1時半ごろ、浜松市中央区で車がガードレールを突き破り高速道路へと転落した事故。 (近隣住民) 「音がすごかったですよ。どかーんって音がして、下にいってから、がしゃーんて音がした」 警察は、2日、車を運転していた容疑者の男を、無免許運転などの疑いで逮捕しました。容疑者の男は無免許の状態で車を運転し、事故後に車を放置して現場から逃走した疑いなどが持たれています。 消防などによりますと、車には容疑者の男と面識のある8歳の女の子と7歳の男の子の姉弟が乗っていましたが、3人にけがはありませんでした。 目撃者によると、車は北側から走ってきたといいます。待っていた信号が青になった後、前に止まっていた3台の車から少し遅れた様子で発進し、何らかの原因でガードレールを突き破って転落しました。 これは、事故前に容疑者の男が運転しているとみられる車を捉えた防犯カメラの映像です。この後に、転落事故を起こし、容疑者の男は、小学生2人をその場に残し、一人で急斜面をよじ登り、現場から逃走しました。 (目撃した人) 「高速道路からはいあがってきて」「どうしたんですか?って言ったら『一瞬寝た』って」「そのまま携帯電話して、僕とふたことぐらい話して、向こうまで歩いて行って」 逃走した方向に設置されていた防犯カメラには、転落事故から数分後に、電話をしながら歩く人物が映っていました。慌てるようなそぶりはありません。さらに、そこから250メートルほど離れた防犯カメラでも、同一人物とみられる姿が確認できました。 容疑者の男が現場から立ち去った理由は明らかになっていませんが、警察によりますと、容疑者の男の免許は、約10年前に交通違反で「取消処分」になっていて、運転していた車は他人の名義だったということです。 また、警察は3日、容疑者の男をかくまったとして、浜松市中央区に住む無職の女を逮捕しました。捜査上の支障があるとして、警察は逮捕した女の認否も明らかにしていません。捜査関係者によりますと、逮捕した女は男の交際相手とみられています。警察は、容疑者の男が立ち去った経緯や、事故が起きた時の状況を詳しく調べています。