警察官や査察調査員を名乗り、都内に住む75歳の女性から金塊約1.7キロ、時価2600万円相当をだまし取った疑いで、受け子とみられる70歳の男が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、東京都葛飾区の無職の男(70)です。 警察によりますと男は、複数の共犯者らと共謀し、1月下旬から2月上旬までの間に、警察官を名乗り、都内に住む75歳の会社員の女性に対し「マネーロンダリング事件の被害金があなたに流れている疑いで捜査している」「口座にあるお金を金に変換し警察で調べる」「査察調査員が取りに行くので金を渡してほしい」などとうその電話をかけ、被害者に金塊を購入させ、その後、だまし取った疑いがもたれています。 男は、受け子役とみられていて、査察調査員と名乗り、直接、女性の自宅を訪れ、金塊約1.7キロ、時価2600万円相当を受け取ったとみられています。 犯人側と連絡が取れなくなった女性が警視庁に被害届を提出したということです。 警察は、男を5月23日、別の事件での詐欺容疑で逮捕していて、その後の調べで、今回の事件に関与した疑いが分かり、逮捕したということです。 警察は、男の認否を明らかにしておらず、共犯者が複数いるとみて調べを進めています。