留学で来日…中国でもパニック障害 所持の包丁“犯行直前に準備”か【佐賀県】

【リポート・大川内健人】 「李容疑者の自宅です。この家には、李容疑者と20代の夫、当時1歳の子どもの3人が暮らしていました」 佐賀市の児童福祉施設で職員が切られ、死亡した事件。 2日、容疑者の夫が取材に応じました。 【李容疑者の夫】 「もうちょっと僕が妻のサポートをうまくできていればこんなことにはならなかったのかなと。本当に申し訳ないという気持ちしかない」 【リポート・吉冨綾花】 「容疑者を乗せた車が出てきました。これから身柄が佐賀地検に送られます」 殺人の疑いで逮捕・送検された、中国国籍の李綽楹容疑者。 李容疑者は、大学への留学で来日していました。中国では、高校生のころからパニック障害などで精神科に通っていたといいます。 【李容疑者の夫】 「結婚してからは何の症状も無く落ち着いていたが、武雄市の保育園で何回かトラブルがあってそこからちょっと調子がおかしくなってきていた」 1歳の子どもを預けていた保育園。 事件の前、登園の際に李容疑者から暴言などがあり、園は児童相談所に通報。 その後、佐賀市金立町の児童福祉施設に保護されていました。 そして、事件当日。夕方、李容疑者は夫に電話をかけます。 【李容疑者の夫】 「『今から子どもに会いに行く』と。自分が仕事中だったので、『会えないから諦めて明日にでも一緒に行こう』と言ったんですけど…。その日(31日)は子どもの誕生日だったので…会いたかったのかなと」 事件は、この電話の1時間半後に起きました。 【李容疑者の夫】 「妻が人を刺した。逮捕していると警察から聞いた」 女性職員を突然、包丁で切り付けた李容疑者。 この包丁は、自宅のものでも施設のものでもありませんでした。 施設に向かう途中、“犯行の直前”に準備した可能性もあります。 警察は、事件の経緯などを詳しく調べています。

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