高額な飲食代をおしつけてサウナに監禁まで…障害者を狙うぼったくりグループ「卑劣な犯行手口」

障害者向けのマッチングアプリを悪用して男性を誘い出し、ぼったくり行為を繰り返していたとして、警視庁保安課は5月28日までに東京・渋谷区のバー経営者、鈴木駿太容疑者(22)と従業員の大野詩織容疑者(21)ら男女4人を監禁と東京都ぼったくり防止条例違反の疑いで逮捕した。 「鈴木容疑者らは障害者向けのマッチングアプリの利用者である20代の男性を誘い出し、大野容疑者らバーの女性従業員を待ち合わせ場所に向かわせた。女性従業員は『行きたいお店があるの』と鈴木容疑者が経営するバーに男性を連れて行き、2時間5000円の飲み放題プランを注文。 その後、『トランプゲームをしよう』と持ち掛け、大量に酒を飲ませました。そして会計時に『飲み放題の対象となっていない酒を飲んだ』などと言いがかりをつけ、34万円を請求しました」(全国紙社会部記者) 鈴木容疑者は被害者の財布から現金を抜き取ったうえ、コンビニのATMで預金を引き出させた。 「鈴木容疑者らは被害男性に消費者金融に借り入れの申し入れまでさせていました。審査がおりるまでの間、8時間にわたって港区のサウナ店に監禁。逃げられないよう、見張りまでつけていました。被害男性は警察の聴取に『自分は下半身に障害があり、逃げてもすぐに追いつかれると思い、逃げられなかった』と話しています」(同前) 鈴木容疑者らの卑劣な犯行はこれで終わらない。 ◆過去にも同様のぼったくりが 「“取り立て”と称して被害男性の実家に押しかけ、『ATMの手続きをしている間に他の予約客の対応ができなくなり、予約がキャンセルになった』などと意味不明の因縁をつけるなどして、総額240万円を支払わせていました」(全国紙社会部記者) 鈴木容疑者が経営していたバーには、「駿太グループ」と呼ばれるぼったくりチームが日替わりで出入りしていたという。 「男性をおびき出すアポ取り役、男性を店に連れてくるキャスト役、客に高額な代金を請求するホール役、客の逃走防止・警察の警戒に当たるハリ役、消費者金融でローン契約を結ばせる補償役など細かく役割分担されていました。昨年9月頃からこの手口のぼったくり相談が相次いでおり、被害者数は累計で54人、被害額は8000万円。 54人のうち4人が弱視、下肢障害、うつ病、発達障害などの障害を抱えていました。視覚障害のある男性は請求金額を確認できないまま、支払いに応じてしまったようです。この4人だけで被害額は410万円に上ります」(捜査関係者) 社会的弱者の弱みに集団でつけ込むという卑怯で卑劣な行為を、グループメンバーたちが塀の中で恥じ、反省し、悔い改める日々は来るのだろうか――。

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