9月、柏崎市で70代の女性がキャッシュカード2枚や現金100万円をだまし取られる被害がありました。警察は23日、受け子に経費を支給していたとみられる男(31)を、特殊詐欺の疑いで逮捕しました。 警察によりますと、兵庫県尼崎市在住の職業不詳の男(31)は、9月、氏名不詳者らと共謀し、柏崎市の女性(70代)に「息子」を装って電話をかけました。「既婚女性を妊娠させてしまい、その慰謝料として現金が至急必要」「弁護士の関係者が家に行くので、キャッシュカードを渡してほしい」などとウソを言ったということです。 その後、弁護士の関係者を装った別の男(20)が女性を訪問し、キャッシュカード2枚をだまし取り、そのキャッシュカードから現金100万円を盗んだ疑いがもたれています。 逮捕された男(31)は、受け子・出し子に交通費などを支給していた経費係兼詐欺に必要な人集めをするリクルーター役を務めていたとみられています。警察は、事件があった当日に受け子と出し子の男(20)を逮捕していて、捜査を進めていました。警察は、男の認否について「今後の捜査に支障がある」として明らかにしておらず、組織的な犯行とみて他にも詐欺に関わった人物や男(31)の余罪を調べています。