プーチン専制政治の罪と嘘を暴き、死の直前まで自由を叫び続けた男、アレクセイ・ナワリヌイ。2024年2月に死亡した彼が獄中で綴った貴重な「勇気と自由の書」が10月22日、全世界で同時刊行される。 政治とカネ問題、オリガルヒと呼ばれる超富裕層の富の独占、「腐った老いぼれ」に国を支配される屈辱と憤怒。2人の子の父であり、1976年生まれのナワリヌイは、ネットを駆使して事実を暴き、果敢に挑んでいく。 世界的な話題作であるばかりか、「わが国の腐敗」とも通じる、ミステリー小説よりもスリリングな渾身の実話。 まずは共訳者の斎藤栄一郎氏による『PATRIOT プーチンを追い詰めた男 最後の手記』刊行に寄せる記事をお届けする。