2025年4月、岩沼市の海岸で保育士の女性を殺害し遺体を放置したとして、知人の男が逮捕された事件です。 仙台地方検察庁は、6日に知人の男を殺人などの罪で起訴しました。 殺人と死体遺棄、銃刀法違反の罪で起訴されたのは、宮城県岩沼市土ケ崎4丁目の無職・佐藤蓮真被告(21)です。 起訴状などによりますと、佐藤被告は、2025年4月12日夜、岩沼市下野郷の防潮堤で、仙台市太白区の保育士・行仕由佳さん(35)の胸などを刃渡り12.5cmのペティナイフで複数回刺して殺害し、遺体を砂浜まで引きずり、放置したとされています。 行仕さんの死因は、心臓や大動脈の損傷による失血死でした。 佐藤被告は、逮捕されて以降、否認や黙秘を続けてきましたが、殺人容疑の勾留期限を前に一転して「全ての容疑を認めます」などと、事件への関与を認める供述を始めていました。 また、佐藤被告の自宅近くの公園からは、凶器とみられるナイフが見つかったほか、公園の池からは行仕さんの通帳が入ったバッグが見つかっていますが、佐藤被告は「犯行後、公園に捨てた」などと供述していることが、捜査関係者への取材で分かりました。 その一方で、行仕さんを殺害した動機については、あいまいな供述を繰り返していたということです。