(CNN) 来年のコロンビア大統領選への出馬意思を示していたウリベ上院議員(39)が首都ボゴタで銃撃された事件で、当局は容疑者として15歳の少年を逮捕した。ウリベ氏は重体に陥っている。 ウリベ氏は中道右派の最大野党「民主中道党」の所属で、来年の大統領選に出馬する意向を示していた。 検察によると、ウリベ氏は7日午後、ボゴタのフォンティボン地区で2回にわたって撃たれた。警察は容疑者の少年について、逮捕時にグロックピストルを所持していたと明らかにした。 映像にはまず、聴衆に向けて演説するウリベ氏の姿が映り、続いて大きな音が複数回響いている。周囲の人が逃げ惑う中、ウリベ氏が地面に横たわる様子も確認できる。警察と市民はその後、ウリベ氏を急いで救急車へ搬送した。 民主中道党によると、ウリベ氏は選挙関連のイベントに参加中、背後から銃撃されたという。 コロンビアのペトロ大統領は7日夜の放送で事件を非難し、関与した者を突き止めると言明。他にも関与者がいる可能性を示唆した。 ペトロ氏は「首謀者を見つけるためには1ペソたりとも、一瞬たりとも労力を惜しまない。コロンビア国内だろうと国外だろうと、どこに住んでいてもだ」と表明した。 また、ウリベ氏が一命を取り留めることを願うと表明し、政治は「暴力とは無縁」であるべきだと訴えた。 治療先の病院によると、ウリベ氏は「脳神経外科および末梢血管の処置」を受けているという。 カマルゴ検事総長は地元テレビに対し、「ウリベ氏の容体は安定しているが、依然として重体だ」と説明した。 ウリベ氏はコロンビアの著名な政治一家の出身。祖父のフリオ・セサル・トゥルバイ・アヤラ氏は1978年から82年にかけて大統領を務め、2005年に死去した。